コロナの地獄からの脱出 ブレずにまっすぐ!

報告者は、株式会社味源グループ 代表取締役 柿原孝緒氏です。
仕出しメインから脱却をと、満を持して実店舗をオープンしたのが2020年3月。
その翌月、新型コロナによる緊急事態宣言が発令されました。
注文の入らない仕出し。お客様の来ない実店舗。レトルト販売・商品開発への活路を見出したのは人との出会いと繋がりでした。
「ごまかさない、本物を」とブレずに真っ直ぐ貫いてきた料理への信念。
次々に連鎖する人との縁。ノープランと語る柿原さんですが、その背景にあるのは師の言葉「花に水、人に愛、料理に心」。

※通常の例会より開始が30分早くなっています。
※例会終了後に同会場で、柿原さんのお弁当をいただきながら懇親会を開催します。
 各自の飲み物(アルコールは不可)はご持参ください。
 懇親会会費3,500円(税込)
※締切後の懇親会のキャンセルはキャンセル料が発生いたします。
※会場内に駐車場はありません。近隣のコインパーキングをご利用ください。
 

会場名:茨木市文化・子育て複合施設 おにクル 2階多目的室C2
会場住所:大阪府茨木市駅前3丁目9-45

報告者
株式会社味源グループ 代表取締役 柿原孝緒氏

感想

5月28日、三島支部で例会が行われました。
以下、株式会社桑原サービスより桑原勝彦さんの感想です。
㈱味源グループ 柿原社長の『コロナ地獄からの脱却』というテーマのお話を聞きました。
 4年前にも例会報告をされ、柿原さんの料理との出会いや、家族経営ゆえのほころび、プレイヤーから経営者になるという思いを語っていただき、店舗、仕出し、外販の三本柱で『新・味源』をスタートさせました。
その報告から僅か数ヶ月後に『緊急事態宣言』が発表され、すべての仕事がほぼゼロに、一時は売上前年対比96%減という非常に厳しい状況に置かれ、もがき苦しんでこられたことは多くの支部会員も知るところでした。そんな中、ある人物H氏と運命的な出会いをされます。この人物は大阪の中堅食品会社の経営者で事業再建の実績を持っておられ、柿原さんの料理に触れた瞬間に『この味をもっと世の中に広めないともったいない』と思われたそうです。料理の販路拡大のため長期保存が可能なレトルト製品の製造に舵を切り、柿原さんの確かな腕や舌を求めて次々と商談が舞い込み、会社の存続をかけ、自分の力を信じ、無心で突き進みます。やっとの思いで、何とか運営できるまでに持ち直した味源さんですが、柿原さん自身、料理の新しい領域を目の当たりにして自分が本当にやりたいことは何なのか?という新たな課題も出てきましたが、美味しい日本料理を世界に発信するという理念だけはブレず、これからの方針を考えていきたいと語られました。

 グループ討論では、『自社の強みの本質は、周りに伝わっているか?』というテーマで討論しましたが、みなさんのご意見としては、施設や技術などのハード部分よりも要望に対するスピード感や寄り添う心、信頼関係などといったソフトな部分を強みとされる方が多かった印象です。
 私自身も自社の強みやこだわりを話せば長々と話してしまい一言で答えられませんでした。自社の強みを日ごろからもっとイメージして、簡潔に分かりやすく、具体的に言えるようにすること、そして社内社外で共通認識として共有することは大切なことだと感じました。

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