【北第一・二・三支部11月例会】「事業承継」継ぎたくなる会社づくり!

 〜昭和、平成、そして~ 時を編み会社を育てる〜

感想

三恵メリヤス㈱様の合同例会に参加して。三恵メリヤス㈱様の合同例会
 国内では大変厳しい状況になっている繊維業界で確実に生き残っておられる三恵メリヤス㈱様の話を興味深く拝聴いたしました。自身も元々は繊維業界にいたこともあり、製造現場が海外に移っていく流れの中で、着実に日本国内で商圏を広げておられる理由がどこにあるのか、を拝聴させて頂きました。そして、その中で並々ならぬ、多岐にわたる努力をお聴きしていくうえで、少しだけ理解できてきたような気がいたします。「肌着があかん、と判断し、アウターへ移行、それでも儲からない」と簡単に説明をされておられましたが、この「移行」自体がどれほど勇気のいったことか、どれほどの勝負だったことかは、想像に難くありません。独自ブランドの作成、ファクトリーブランドの確立、一つの商品には頼り切らない、このようなことは、どんな経営者でもわかっていることだと思います。でも三木社長様のすごさは、それを一つ一つ実際に実行していかれたことにあると思います。また、週休二日制への移行、男女同一賃金、年功序列等、労働条件の改善にも着目し、粛々と実行されて行っているところがやはり強い会社体質を生む原動力になっているのではないかと感じました。また、息子さんへのバトンタッチにつきましても、息子さんに強要することなく、とても愛情深く息子さんが動きやすいように導いていらっしゃるのが印象深かったです。また、外の世界をみてこられた息子さんが、家業の中を見られた時の第一印象が、「すごくよかった、良い会社に入ったと思った」と話されているのをみて、おそらく一目でわかるくらいに、社内業務の近代化や社員さん同士の雰囲気がとてもよい会社だということもわかりました。そして、そこにこそ、この厳しい社会の中でも間違いなく、一歩一歩階段を登っている姿が見え、大変参考になるお話を伺えました。ありがとうございました。

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