【北第一・第二支部合同5月例会】社会保険労務士の枠を超えて

5月23日にリアルとZoomで北第一支部、北第二支部ハイブリッド合同例会を開催しました。

今回の報告者は北第二支部、中村社労士事務所の中村秀和(なかむらひでかず)さんでした。テーマは『社会保険労務士の枠を超えて』です。

感想

自営業の家に生まれた中村さんは、当初家業を継ぐつもりはなく、技術者を目指し、大手会社に就職しました。しかし、そこで与えられた仕事は別の仕事でした。勤めているうちに大きな組織を抜け出したいという気持ちが芽生え、家業に目を向けたところ、大手会社の労働環境との違いに気づき、これがきっかけで、社会保険労務士(以下、社労士)という仕事を知り、起業されました。
起業当初は、社労士の仕事とは何か?と迷いながらも目の前の仕事をこなす日々が続いていました。しかし、ビジョンの大切さに気づき、やりがいのある仕事をするため、独自の人事制度を強みに事業を広げていきます。ある日の、信頼していた部下の一言から、会社と個人を繋ぐ試み、「私たちの会社ってね」といきいき語る社員を作るため、新たに法人を立上げます。このような変化に対応できるのも、経験、ノウハウからくる自分の強みを捉え、指針書の実施、検証をしっかりと実践しているから。報告の最後には、自らが志すこれからの社労士の姿を具体化するための様々な試みを紹介頂きました。

グループ討論
グループ討論では「やりがいのある仕事ができていますか?その仕事は会社の将来に繋がっていますか?」というテーマを検討しました。
経営者は、経営理念を創り実践してゆくなかで、コロナ禍等の外部環境変化、同業他社、お客様、仕事の資材購入先、新規参入者との間で、少しでも優位に立つための工夫、試みを行います。場合によっては、不本意な仕事をされている方もおられると思います。一方で、報告者中村さんのように、やりがいの観点から、自社が向かうべき方向を考え、経営方針の修正を試みる方もおられると思います。参加頂いた皆様は経営者仲間の先輩、後輩です。今されている仕事が、果たして自分の目指していた仕事なのか、自分の目指す仕事とするために、どの様な工夫をされているのか、互いに紹介し合い、経営手法に対する理解を深め合うためのディスカッションを行いました。
今回の報告では45名の参加者がリアルおよびZoomで参加され、活発な意見交換が行われた例会となりました。一歩先へと進む努力をされている参加者が相互の知見を交わすことによって、新たな気づきもあったように思いました。
大森特許事務所 大森勇


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