【北第一支部・豊能支部10月合同例会】自分にとって同友会とは

木々・危機・義気
~自分にとって同友会とは~

北第一支部・豊能支部10月合同例会の報告者は、株式会社山本材木店の山本さんです。
大正時代から続く材木店の3代目として入社しますが、資源の枯渇や原木の高騰等、幾多の危機に見舞われ、そして乗り越えてきました。
その背景には、15年前に「このまま材木屋のオヤジでええんか?」の一言に触発されて入会した同友会の存在があります。
同友会で学んでいるからこその葛藤、悩みを抱えながら、「息子が入社したい!と思える会社」を目指し、一歩ずつ進んでいます。
そして今もまた大きな危機が...叔父の会社を急に任せると言われ、決断を迫られています。
穏やかながらも内に秘めたる熱い義気が垣間見れる報告です。
「我ながら、なんで同友会をやめてへんのやろな~?」と言いながら、今日も目の前の危機に真正面から立ち向かいます!危機を機会にする為に。
皆様のご参加お待ちしております!

感想

10月26日にZoomを使い北第一支部、豊能支部Web合同例会を開催いたしました。
今回の報告は株式会社山本材木店の山本さんです。 『木々・危機・義気』 ~自分にとって同友会とは~ 山本さんは同友会に2006年に入会された会歴15年のベテラン会員です。

報告内容
山本さんは1983年に、ご祖父様が
山本さんは1983年に、ご祖父様が創業された山本材木店に25歳で入社します。
当時は、それまで主流だった木材「ラワン材」の大量伐採による資源枯渇の影響で、原木の輸出禁止や原木価格の高騰に見舞われ、「危機」を迎えます。
しかし、アフリカ材「アユース材」に目を付け、その危機を乗り越えられました。
その後バブル崩壊があり、再度経営危機を迎えますが、自社所有の土地を売却することで、切り抜けられました。

2006年に取引先の方からの「このまま材木屋のオヤジでええんか?」の一言に触発されて同友会に入会された山本さんは、指針セミナーを受講され、また、報告の度にご自身と真摯に向き合われながら、当時の業界ではなかった自社ホームページを作成し、新しい販路を開拓され、2014年には売上が1億円の大台に乗ります。
同友会で学んでいるからこその葛藤、悩みを抱えながら、「息子が入社したい!と思える会社」を目指し、一歩ずつ進まれています。
そして今、叔父の一般建築材販売材木店の会社を急に任せると言われ、引き受ける決断をされました。
リハーサルでその話が出た際に、「内容の良くない会社を引き取るとリスクでは?」と反対される会員の方もいましたが、事故で亡くなられた従兄弟(叔父の息子さん)の想いを繋いでいきたいと熱く話されていました。
例会のリハーサルの度に「報告しんどいわ~」と言われていた山本さん。
それだけ今回の報告のためにご自身と真摯に向き合われていたのだと思います。
いつも穏やかで愛されキャラの山本さんですが、今回の報告では「経営者の覚悟」、「自分の想いをどのように繋いでいくか?」という熱い想いが溢れる部分もあり、いつもと違う山本さんの「義気」が垣間見えた報告でした。

グループ討論
討論テーマは「自分たちの会社の物語をどのように繋いでいきますか?」というテーマでした。
山本さんの報告では、「自分の想い」を「物語」という言葉で表現されていたので、そのままテーマとして使わせて頂きました。
各グループ、自分が受け継いだ想い、繋いでいきたい想い、様々な物語で盛り上がりました。
今回の報告、グループ討論で、改めて同友会で「学び続ける」価値を感じました。
昭和化工㈱ 秋田雅弘

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