国民年金って結局得するの?損するの?
国民年金保険料をきちんと払っていますか?
国民年金では、日本国に住民票のある20歳から60歳の成人は保険料の負担を義務付けられています。国籍は関係ないので、日本人も外国人も同様です。
令和5年の国民年金保険料は、16,520円/月です。
20歳~60歳までの480カ月すべての保険料を納めた場合に、65歳から受け取ることができる老齢基礎年金の額は780,100円(年間満額)です。
令和3年の厚生労働省の発表によると日本人の平均寿命は男性が81.47歳 女性が87.57歳です。
仮に自分が、平均寿命通り65歳の老齢基礎年金受給開始から約20年生きると想定した場合、一生涯で受け取る老齢基礎年金の額は
780,100[円] × 20[年] ≒ 15,600,000[円]
約1,560万円となります。
では、20歳~60歳の40年間をかけて自分で老後資金を1,560万円貯金しようと考えたら、毎月いくらの貯金が必要でしょうか。
15,600,000[円] ÷ 480[月] = 32,500[円]
月当たり32,500円の貯金が必要です。
国民年金の保険料はいくらでしたか?どちらがお金が貯まりやすいでしょうか。
個人事業や会社を立ち上げたばかりで経済的に苦しい時、国民年金や国民健康保険(社会保険についても)の負担はとても大きく感じますが、一度公的保険を「投資の商品」としての目線で見てみてください。
また、法人の負担する社会保険料についても、仕組みや給付・保険料の計算方法等に、少しでも興味を持っていただけると嬉しいです。
著者
北第二支部
マチネ社労士事務所 代表 上田麻美