経理業務改善から「会社の見える化」へ
~インボイス制度と電子帳簿保存法への対応~
会計の弱さで会社全体の「見える化」が阻害されていると感じでいます。
- 来期の資金繰りさえ見えていない
- 頑張っているのに会社の業績が伸びない
- 会社にお金が残っていない
暗闇の中でもがいている社長になってませんか?
会計に弱い社長に多く、その中には経理が面倒だというだけで毛嫌いしている方も多くおられます。会社の数字を経営に活かしていただきたい税理士としては、とても残念で仕方ない状況です。
ここからが本題です。
大きな税法改正が2つあります。
消費税のインボイス制度と電子帳簿保存法です。この税法対応が、運命の分かれ道になるかもしれません。
1.インボイス制度
インボイス(適格請求書)がある経費とない経費で、消費税の納税額が違ってくるので、経理上インボイスの有無で消費税区分を変更して記帳しないといけない制度
2.電子帳簿保存法
メールやネット上で紙ではなくデータで受け取る証憑(領収書など)は紙に印刷して保管することが認められなくなり、経理上の書類の保管方法を変更しなくてはいけない制度
この2つの税法改正により、経理の仕方を変更しなくてはいけなくなります。
「経理の変更」と聞くと、社長の仕事ではないと考えてしまうかもしれませんが、2つの税法改正に対応するため、経理をデジタル化するサービスがたくさん出現しています。やり方によっては、経理の自動化が実現している会社も出てきてます。経理に人がいない状態です。
今後労働人口が減少し、人件費も上昇していくと考えられる状況において、今のままではダメだと考える社長は少なくないはずです。普段は考えもしない経理業務から会社全体の業務フロー(仕組み)を変えてみると利益につながる改善策やムダがみつかるかもしれません。
経理・会計がブラックボックスとなり、会社の財務状態が見えてないと、社長の頭の中にある次の戦略も絵空事で終わってしまう可能性があります。
経理・会計へ少し目を向けていただき、社長の思い描く未来に役立ててもらえるようになればうれしい限りです。
著者
北第三支部
岡本剛税理士事務所
代表 岡本 剛
https://www.okamotok.jp/